自社ECショップを試してみるならBASEが費用負担が少ない・・が、気になる有料プランの値上げ

自社ECサイトをたち上げるならShopify、STORES、カラーミーショップ、BASE、WordPress+WooCommerceなど、色々選択肢がある。

それぞれ強み、メリット、デメリットなどあるが、初期はそれほど売上が見込めなくて、初めの段階でとにかくコストを抑えたいなら、おすすめなのはBASEかSTORES。どちらも月額費用がゼロで、商品が売れた場合の手数料が割高なプランと、月額固定費がかかるが、手数料が割安なプランが用意されている。

月額費用ゼロのプランでひとまず始めて見て、販売が成功して売上が大きくなれば、手数料が割安なプランに移行すれば無駄がない。

BASEとSTORESの違いとしては、月額固定費無料プランの決済手数料はBASEがやや高い。BASEが6.6%+40円、STORESが5%。

有料プランはBASEが5,980円+2.9%、STORESが2,980円+3.6%。およそ月商43万円以上になると、BASEの方が割安になる。

経営に重要な要素として、売り上げまでにかかる日数は、BASEが振込申請から10日後(土日祝除く)、STORESでは月末締め翌月払い。基本的にBASEの方が売上入金が早く、資金繰りにおいては有利だ。
また、振込を早める有料オプションをどちらも提供しているが、手数料率がBASEは無料・有料プランとも1.5%なのに対して、STORESは月額固定費無料プランは3.5%、有料プランは1.5%と、無料プランの料率が高い。

その他、BASEはショッピングアプリを提供しており、自社で広告を出さなくてもある程度の集客力があるという強みもある。総合的にはBASEの方がよいと思う。

が、重要な変更点として、BASEは2024年1月16日から料金が改定される。
変更するのは、有料プラン(グロースプラン)の月額費用で、これまでの5980円(月払い時、年払い時は4980円)から、19980円(月払い時、年払い時は16580円)に大幅値上げされる。ウェブサービスはシェアをある程度獲得した後に値上げしていくことが多いが、ここまで強気の値上げは珍しいのでは。
月額固定費無料プランはこれまで通りで値上げはなし。

BASEは料金改定に伴って説明文を提案するAIアシスタント、海外販売代行など、機能も大幅に拡充するという。他に来春
・来秋に提供予定なのが、ショップオリジナルのポイント発行、詳細は分からないが作り手と売り手のマッチング、カゴ落ち対策・再入荷通知・レコメンド集客など。

料金改定に伴って月次売上が50万円以上の場合にグロースプランが得になる。STORESとの有料プランの比較では、BASEが割安となるのは月商が240万円を超えたあたりから。
shopifyのベーシックプランとの比較だとBASEのグロースプランが有利になるのは為替にもよるが、1ドル145円の場合で月商が310万円を超えたあたりから。

 

BASEの思惑としては有料プランからの固定収入を増やして収益を積み上げたいのか。機能拡充してプレミアム感を出したいのか。ここまでの値上げはさすがにユーザーにそれなりに敬遠されるのではないかと気になる。月額固定費無料プラン(スタンダードプラン)からグロースプランに切り替えるユーザーも減るのではないかと思うが、スタンダードプランにとどまるユーザーをむしろ多くさせたいのか?

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